肘内障
肘内障は最も治療実績のある脱臼の一つです
肘内障とは
お子様の手を急に引っ張ったり、捻ったりした後、痛がって腕を動かさなくなったら、肘内障(ちゅうないしょう)の疑いがあります。
肘内障は俗に言う「肘が抜けた」状態で、肘の関節の橈骨にある輪状靭帯の亜脱臼のことをいいます。2歳から5歳くらいまでの子どもに多く発症し、骨や靭帯が発達する7歳以降にはほとんど見られません。
肘内障の主な症状
- 突然激しく泣き出す。
- 腕をだらりとさせて動かそうとしない。
- 肘だけでなく手首の方まで痛みを訴えることもある。
- 通常は腫れ、変形、赤みは現れない。
主な原因
- 急に腕を引っ張る。
- 手を持って振り回す遊びをする。
- 腕を体の下にして寝返りをしたときの巻き込んでしまう。
等が挙げられます。
5歳未満のお子様は骨や靭帯が未発達なので、橈骨頭から靭帯が外れやすくなっています。
肘内障の予防方法
一度起こすと再発しやすくなりますので、お子様の手を急に引っ張ることのないよう注意してください。