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マタニティについて

妊婦さんは風邪をひいても薬が飲めず、肩や腰が痛くなっても湿布も貼れません。
妊娠中は急激なホルモンバランスの変化に身体が追い付かないことにより、心身が不安定になり、体型も大きく変化します。

マタニティコースではマッサージや鍼灸治療の施術で、妊娠中の心身の疲労を取り、リラックスした妊娠生活を送るためのお手伝いをします。
身体の疲労がとれることにより身体の痛みから解放され、風邪もひきにくくなります

リラックスできる身体はスムーズなお産を助け
産後の体力も回復できます。

妊娠中の症状について

つわり(妊娠初期)

妊娠初期の妊婦さんの多くに起こるつわりは、程度や持続期間に個人差があり、妊娠のたびに違うこともあります。
つわりの時期は食べられなくて赤ちゃんの発育への影響が心配されますが、この時期の赤ちゃんはお母さんの持っている栄養素で充分生きていくことができます。

無理をしないで食べたい物を食べ、よく休むことを心がけてください。
赤ちゃんはお母さんのお腹の中できちんと育っています。

つわりは3つのタイプに分けられます。

  1. 吐きつわりタイプ…食欲が無く食べると吐いてしまうつわり。
  2. 食べつわりタイプ…食欲が必要以上に出てしまい、食べないと気分が悪くなってしまうつわり。
  3. 唾液つわりタイプ…吐きつわりと合併するつわりで常に唾液が出てしまうつわり。

しかし、水も飲めないくらいに重篤なつわりは、鍼灸治療で軽減することは難しいです。
そのような場合には速やかに病院に受診をお勧めします。

頭痛、肩こり、腰痛(妊娠初期・中期・後期)

大きくなったお腹を支えるために全身の筋肉に負担がかかり、冷えや不良姿勢、ホルモンバランスの崩れなどにより頭痛、肩こり、腰痛等の症状が起こります。妊娠前から頭痛、肩こり、腰痛がある妊婦さんは症状が悪化しないためにも妊娠初期からケアをしていきましょう。

頭痛、肩こり、腰痛の解消法

  • 入浴して身体を温めること。ストレッチなど軽い運動をして全身の筋肉を伸ばしていくこと。
  • 仕事でPCを多く使用する妊婦さんは、休憩をこまめにとって目や首、腕を休ませること。猫背姿勢にならないように出来るだけ良い姿勢を保つこと。
  • 指圧やマッサージを定期的に受けて身体をほぐしていくこと。
  • 腰痛があまりにも辛いときには骨盤ベルトを使用すること。
  • 妊娠中の悩みや出産の不安を一人で抱え込まずに相談できる人に悩みを聞いてもらうこと。

便秘(妊娠中期・後期)

妊娠中は大きくなった子宮が腸を圧迫したり、ホルモンの影響で腸の動きが鈍くなるため便秘を引き起こしやすくなります。また精神ストレスや運動不足も大きく影響します。

便秘の予防法

  • 決まった時間に食事をとること。
  • ウォーキング、ストレッチなどの軽い運動をすること。
  • お腹を膨らませたり、へこませたりする腹筋運動をして腸を刺激すること。
  • 刺激ある辛い食べ物を減らし、野菜や繊維質の食材、果物を多く摂ること。

足の付け根の痛み(妊娠後期)

股関節は本来がっちりと骨同士が重なり合い、靱帯によってしっかりとつながれています。
しかし、妊娠をするとリラキシンという妊娠ホルモンの影響で身体を支える関節や靱帯が緩んでいくため、大きくなるお腹を支える股関節にも大変な負荷がかかっていきます。

痛みの出方は歩くとき、立つとき、座るときに股関節に違和感(何かがひっかかった感じ、重たくなった感じ、不快な感じ)を持つようになります。そして違和感から痛みに変わっていきますが、股関節のみに限らずお尻や太もも、膝の上などに鈍痛をおぼえてきます。

こむら返り(妊娠中期・後期)

こむら返りとは、寝ている時に足の裏やふくらはぎが引きつることです。
大きくなったお腹を支えるため足に負担がかかり、さらに子宮に下半身の血管が圧迫されて血行が悪くなるので、足がつりやすくなります。運動不足、カルシウム不足も原因の一つです。

こむら返りの予防法

  • 足を冷やしたり、疲労を溜めないこと。
  • 続けられる軽い運動を行い、カルシウムをしっかり摂ること。
  • 寝ている間に発汗して電解質が失われるので、ビタミン・ミネラルが補えるスポーツドリンクを摂ること。
  • 足がつったら、足の親指をゆっくりと引っ張りながらふくらはぎを伸ばすこと。

むくみ(妊娠中期・後期)

むくみがおこる主な原因は、体液の増加と子宮が大きくなることで下半身を圧迫することです。
またお腹が大きくなることで身体の自由が利かなくなるため使う筋肉と使わない筋肉に差ができることでバランスが悪くなるというものもあります。特に夕方以降にむくみを感じやすくなります。

むくみの予防法

  • 普段から塩分を控え野菜やフルーツ、キノコ類などカルウムの多い食品を摂りましょう。
  • 軽い運動や体操などで血の巡りを良くしていきましょう。
  • 入浴を心がけて、身体を温めて汗をかきましょう。入浴後の水分補給もしっかりと行いましょう。

お腹の張り(妊娠初期・中期・後期)

妊娠中期頃からほとんどの妊婦さんはお腹に張りを感じるようになります。これはおもに子宮の収縮運動によるものです。他にも日常生活のちょっとした刺激や過度の精神的なストレス赤ちゃんが下りてくることなどによってお腹の張りが起こりやすくなります。

お腹の張りを感じたら・・・

  • 出来るだけ仰向けになって体を休ませる。
  • お腹を温めることを心掛ける。

避けて欲しいこと

  • 体を冷やす。
  • 長時間立ちっぱなしになる。
  • 重い物を運ぶ。

これらは子宮の収縮を促してお腹の張りを悪化させてしまうので気を付けていきましょう。

微弱陣痛(妊娠後期)

出産予定日が近づくと、通常は子宮の収縮(陣痛)によって子宮口が開き、赤ちゃんが産道を通って押し出されていきます。しかし、なかには予定日が過ぎてもなかなか陣痛が来ない、また陣痛が来ても強くならず、微弱陣痛が続くという場合があります。

陣痛をスムーズに起こすためには・・・

  • 身体の疲れをとり栄養価の高い食事を摂ってしっかりと休みましょう。
  • 身体が回復しましたらウォーキングや階段の上り下りなどをして体力をつけ、陣痛を促しましょう。

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