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スポーツ障害

スポーツが起こす障害とはどのようなものがあるか?

障害の分類
・急性外傷:スポーツ中に強い力が加わって損傷するもの。骨折、脱臼、筋などの断裂、創傷など。
・慢性外傷:運動をくり返すことによって骨、関節、靭帯が徐々に損傷してゆくもの。

障害の起こしやすい部位  
バスケットボール
膝関節35,0%
足関節16,3%
体幹 15,3% 
足部 12,2% 
その他 21,2%
バレーボール
膝関節35,5%
体幹 15,7%
足関節14,5%
下腿 8,5%
その他25,8%
野球
肘関節20.0%
膝関節17,7%
体幹 14,5%
肩関節14,1%
その他33,7%
陸上競技(トラック)
膝関節29,4%
体幹 17,6%
下腿14,0%
足部13,9%
その他25,1%
サッカー
膝関節27,1%
体幹15,6%
足関節13,3%
足部12,7%
その他31,3%
ラグビー
体幹21,2%
膝関節20,9%
足関節11,0%
肩関節9,9%
その他37,0%
柔道
体幹26,7%
膝関節21,3%
肩関節10,7%
足関節10,7%
その他30,6%
体操
膝関節24,2%
体幹 21,2%
肘関節13,6%
足関節13,6%
その他27,4%
陸上競技(フィールド)
体幹21,8%
膝関節16,4%
足関節16,4%
足部 14,5%
その他30,9%
テニス
体幹 17,0%
膝関節17,0% 
足部 17,0%
足関節11,3%
その他37,7%
アメフト
膝関節25,0%
体幹 22,5%
足関節15,0%  
肩関節12,5%
その他25,0%
 

メディカルチェック

  • スポーツ損傷の突発的外傷は避けがたいが過負荷障害(overuse)は指導によって避けられる。
  • スポーツ損傷をできるだけ避けるには日常的なメディカルチェックが重要で個々の身体特性、競技の特性にそって指導が大切。
  • しかし、現在、その制度が日本では浸透しきれていない。
頚髄損傷
  • バーナー症候群
  • 側屈強制され腕神経が牽引される
  • ラクビー、アメフトなどで起こる
  • 頚から肩、手にかけて電撃痛(針をさす灼ける)
  • 一過性

頚椎捻挫

  • 追突事故に見られる
  • 痛みと運動制限
  • 頚椎の過伸展損傷が多く、レスリング、飛び込み、スクラムなどで起こる
  • 黄靭帯、棘間靭帯、周囲筋の急性炎症を起こす(時に断裂)
  • レントゲン異常なしで神経根症状の有無が問題
  • 安静、装具

腰部打撲、捻挫

  • 腰仙部の筋肉、筋膜、腱、靭帯の損傷や炎症によって起こる。
  • スポーツにより急性、慢性の腰痛は捻挫や打撲が多い。
  • 運動痛、圧痛、運動制限が主。

上.下前腸骨棘剥離骨折

  • 股関節、ソケイ部に痛みと歩行困難、運動制限がくる。
  • 上前腸骨筋の縫工筋、大腿筋膜張筋、下前腸棘では大腿直筋の付着部が急激な運動によって剥離骨折を起こす。
  • 安静、免荷。

肉離れ

  • 大腿部、腓腹筋に多い。
  • ダッシュやジャンプで起こる。
  • 筋膜、筋繊維の一部断裂が多い。
  • RICE療法、テーピング、ギプス。
  • MRI, エコー検査。
  • 筋力強化、ストレッチで予防。

筋断裂

  • 肉離れ。
  • 局所にへこみ。
  • サッカー、陸上競技に多くみられる。
  • 筋腹、筋腱移行部。
  • 大腿四頭筋、ハムストリング、内転筋、下腿三頭筋など。

野球肩

  • 上腕二頭筋腱長頭が上腕骨の大結節と小結節の骨の溝を覆う靭帯の間で挟み込まれて炎症を起こす。
  • 野球肩は投球のやり過ぎや年令的要素で、肩峰、烏口肩峰靭帯との間で肩旋回筋腱板が摩擦されて炎症を起こす。
  • 成長期の過度な回数の多い投球は避ける。

野球肘

  • 投げ過ぎ。
  • 内側:内上果、内側側副靭帯損傷を(張力、牽引力)。
  • 外側:離断性骨軟骨炎→遊離体。
  • 少年期では発育障害。
  • 運動量の減少を。

野球肘

  • 離断性骨軟骨炎。
  • 投球による外反ストレスで上腕骨小骨に軟骨骨折を生じる。
  • これが壊死になり痛みとROM制限につながる。
  • 遊離したら手術。

テニス肘

  • 肘外側に圧痛。
  • 上腕骨外側上果炎。
  • 短撓骨手根伸筋腱の付着部で炎症を起こす。
  • アイシング、ストレッチなど。

タナ障害

  • 膝全面に痛み。
  • ひっかかり感。
  • 膝蓋骨と大腿骨の間に滑膜が増殖してひっかかり、鎌状になる。
  • 関節鏡で切除。

下腿コンパートメント症候群

  • 圧痛、知覚異常、しびれ、冷感。
  • 打撲による内出血や走り過ぎによる炎症で下腿の筋、神経、血管の通る区画(コンパートメント)に腫脹をきたす。
  • 内圧の測定
  • 重症は筋膜切開

ジャンパー膝

  • バスケット、バレーなどジャンプするスポーツに多くみられる。
  • くり返すジャンプで大腿四頭筋の膝蓋骨の腱付着部にストレスがかかり炎症をおこす。
  • オスグットも一種。

ランナー膝

  • 膝蓋軟骨軟化症など膝周囲の炎症。
  • 走り過ぎ
  • ランニングの減量を優先。

有痛性外脛骨

  • 突起が靴にあたる。
  • 舟状骨内側の種子骨。
  • 疼痛。
  • アーチ矯正。
  • 切除することも。

足底腱鞘炎

  • 踵骨の起始部と足底筋の中央部に疼痛。
  • 走り過ぎ。
  • アーチ機能の疲労による低下。
  • 足趾屈筋腱の牽引力で踵骨棘をつくる。

しょう骨棘

  • ランニング、ジャンプなどの反復で屈筋腱の牽引でしょう骨に棘ができる。
  • 装具、ステロイド注射。

RICE療法

  • REST(安静)
  • ICE(冷却)
  • COMPRESION(圧迫)
  • ELEVATION(挙上)※冷却は20〜30分(24時間)。
  • 目的:炎症に対して痛み、腫れ、出血を押さえる。
  • 飲酒、入浴は禁忌。
  • メディカルチェック
  • スポーツ歴
  • 外傷、障害歴(既往歴)
  • 性差
  • 年令的要素
  • 全体的観察

メディカルチェック

  • スポーツ歴
  • 外傷、障害歴(既往歴)
  • 性差
  • 年令的要素
  • 全体的観察

障害の悪循環

スポーツ復帰のメド

  • 復帰は外傷の種類、内容、重症度、年令によってことなるが選手の治療態度、意欲が大きく影響する。
  • 素人療法は後遺症を残す危険が伴う。

復帰の時期

  • 筋力が正常の80%に回復
  • ROMが75%(競技により異なる)に回復。

自発痛、圧痛の消失、運動痛の軽減、
炎症、腫脹の消失、運動制限の軽減、筋力の回復、など。