交通事故後の対応について
当院では交通事故による外傷への加療、その後の機能回復の訓練等を行う事ができます。
損害保険会社に当院へ通院する旨をご連絡してからご来院下さい。
むち打ち症
交通事故・転倒などによる衝撃によって頭と首がムチのようにしなり、前後左右に激しく揺さぶられることにより発生します。
むち打ち症では、首の曲げ伸ばしに関与する、首の骨の頚椎4番−5番間(首の中央あたり)と、頚椎5番−6番間(首の下のあたり)に損傷が多く起こります。 また事故後、2、3日経ってから痛み、しびれ、頭痛、めまい、吐き気などといった症状がでやすいのが特徴です。
- 軽度の場合−肩、首の局所的な痛み、こり(筋緊張) 。
- 中等度の場合−強い痛みと、首から出る神経枝の圧迫により、しびれなどの神経症状が現れる。
- 重度の場合−激しい痛みと頭痛、吐き気、耳鳴りなどの自律神経症状が現れる。
以上に思いあたる方は一度ご相談下さい。
最新のむちうち症の評価基準について
| WAD(Whiplash − Associated−Disorders)の分類 (カナダ、ケベック州調査委員会) | |
Grade0 |
徴候なし |
Grade1 |
客観的徴候なし頸部疼痛、圧痛、こり(筋過緊張) |
Grade2 |
筋・骨格徴候の出現(可動域制限と著明な圧痛) |
Grade3 |
神経学的徴候(深部反射の低下、筋力低下、知覚異常)を伴う可動域制限 |
Grade4 |
骨折、脱臼、頚髄損傷 |
交通事故により発生する具体的な症状について
頚椎捻挫
- 特徴
- 頚椎捻挫は、WADの中でも最も多く見られて、局所的な疼痛に加えて首や肩の動きの制限、頭痛を伴う事が多い。
放散痛は眼の周囲、後頭部、前頸部、上腕部、肩甲骨周囲(三角筋、菱形筋、肩甲挙筋)等にまで及ぶ事がある。 - 原因
- 筋肉や腱といった軟部組織が破壊されて、新しい組織に置き換わる際に繊維組織が厚く硬くなり、瘢痕が形成されて自由な動きを妨害する事によるとされる。
瘢痕化した筋は短く、弱くなりがちで腱に異常な緊張をもたらし、腱炎を引き起こし、筋が神経を絞めつけ神経障害(筋の衰弱や、刺すような痛みとシビレを伴う)を引き起こす事もある。 - 当院での治療方針
- RICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)
長期に渡る首、肩の関節の固定は関節運動のポンピング低下による鬱血を起して、関節硬直の原因となりうる為、最小限の固定を行います。
早期の局所ケア
ずれた背骨の調整
筋・筋膜へのアプローチ
エクササイズ、ストレッチ、日常生活指導 等
椎間関節症候群(facet syndrome)
- 特徴
- 頸部と上腕外側部に疼痛が発症しやすく、ある特定方向(曲げ伸ばし)への運動により痛みが増強する。椎間関節と頸部伸筋群により腕の関連痛を引き起こすが、デルマトーム(おのおのの脊髄神経が支配する皮膚領域のこと)には沿わない事もある。
- 原因
- 滑膜ひだが、背骨の関節の間に挟まれることにより疼痛が発生するとされる。首部の頚椎5番−7番(首の下の方)に好発する。関節突起に変形があると症状が長期化する傾向がある。
- 当院での治療方針
- RICE処置( 安静、冷却、圧迫、挙上)
関節包や頸部深部筋群のマニュピレーションと牽引
ずれた背骨の調整、
エクササイズ、ストレッチ等
日常生活指導(過度の頸部伸展する作業や、活動を控える)
バレー・リュー症候群(頸部交感神経症候群)
- 特徴
- 症状は主観的なものが多く、不定愁訴的な症状が出現しやすい。主な症状としては後頭部痛、吐き気、めまい、耳鳴り、眼のかすみ、耳閉感などがある。
- 原因
- 頸部交感神経節と血管、斜角筋やその他の頸部筋群の過伸張と断裂・損傷により引き起こされるとされる。
- 当院での治療方針
- 交感神経の機能回復、血流促進の目的のマニュピレーション
ずれた背骨の調整、
エクササイズ、ストレッチ等
神経系の専門医との協力
脊髄障害
- 特徴
- 左右両側で症状がでやすい。手の脱力や上肢の鋭い疼痛を起こす。同時に神経根症状を呈することもある。また、下肢に伸びている神経が損傷されて、下肢の痺れや知覚異常を起して歩行困難となる事もある。
- 原因
- 椎間板損傷や骨折、脱臼により頚髄が傷ついたり、圧迫されたりする事により起こる。
- 当院での治療方針
- 病的反射や上位運動ニューロン徴候、筋力低下、固有感覚、振動感検査
陽性の場合は専門医の精査を受ける。
保存療法適用の場合はマニュピレーションや生活指導を行う。
