脱毛症について

老人性・壮年性・ウィルス性は難しいが、円形性・症候性は可能性あり

以前当院に以下のような質問が寄せられました。

Q,精神的ストレスがたまり脱毛症に・・・

 私は大学の法学部を卒業しましたが、希望する司法試験に2度も失敗してしまいました。それ以来、毎日自宅で受験勉強ばかり続けていたのですが、知らず知らずのうちにこれまでの精神的ストレスなどが蓄積してきたのかもしれません。最近になって脱毛症にかかってしまったようです。

専門病院に行き、治療のためにいろいろ検査をしましたが、身体的な原因がわからないのです。とりあえず副腎皮質ホルモン剤の外用薬などをいただいて使用していたのですが、ほとんど効果はありませんでした。健康食品類も試していますが、これといった変化も無く、毎日憂鬱です。何か良い治療法などがあれば教えていただけないでしょうか。

この脱毛は治るのでしょうか?
神奈川県 匿名希望 28歳男性

当院の見立て

脱毛症は老人性・壮年性・円形性・症候性・ウィルス性などの分類されますが、更年期から発症するものについては、新陳代謝の低下やホルモン分泌の変調などに起因するものがほとんどです。育毛の速度は、次第に緩慢になり、毛根は浅く毛髪の太さも細小化するため、毛質量は全体的に少なく見えるわけです。

このような場合での対処法は基本的にまず栄養面では高タンパク食品を過不足なく摂取すること。そして、十分な睡眠です。一方、この場合、年齢や状況から判断しますと、やはりストレスによる内分泌機能の不均衡が原因になっていると思われます。

養生法

まず頭皮部への気血循環を促進させるための補助手段として、ブラッシングや指先での軽擦などをなるべくこまめに行うこと。さらに地肌面への清潔保持に留意することが大切です。

頭髪本数は多少の個人差はありますが、1日に抜ける生理的本数は40~50本程度です。抜け毛を気にされている様子ですが、あまり神経質にならないようにして下さい。

食事では、肉類や野菜、特に温性(身体を温める性質)のニラ、ショウガ、ネギ、その他香辛料を適度に活用しながらバランス良く取ることが大切です。

鍼灸治療の場合、精神安定や血行促進を含め、養髪には百会、三陰交、肝兪、腎兪、太谿などのツボは必須ですが、各体質に適合したツボを加減することで一層効果を高めることができます

これらの症状に対して、中国医学では「証」と言う呼び方で、「病因機序」や「治療方法」を追求していきます。

つまり、診察即治療開始となるわけです。もちろん「証」を立てるために問診し、表に現れる顔色、舌、脈の状態などを参考にする必要があります。

それは、一人一人の状態を把握し、その人の精神状態や「心」の病にも注意を払うことを意味します。単純に血液循環の回復について言えば、現代の科学でも漢方薬や鍼灸により改善されることが証明されています。

一日も早く対処すれば、それ相応の効果があがるものです。
ぜひ一度、ご相談ください。

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